マラソンでは30キロの壁という言葉をよく聞くのですが、もちろん私も例外ではなく。

というか、どんなに調子よくても毎回25キロ過ぎからとたんに足が重くなり、
なんでこの大会に申し込んだんだっけ…?と後悔する時間がやってきます(苦笑)。

今回も、富士山が見えたあたりまではまだなんとか足も動いていて、
このままいけば前回と同じかちょっとは更新できるかも?と思ったりもしたのですが、
そううまくはいかないもので。

テレビ中継で映るようなトップランナーの方たちでは見たことがないのですが、
コース上には仮設トイレもたくさん用意してあり、私は毎回1、2回は立ち寄ります。。

普段の週末に2時間とか長めに走る時にも立ち寄ることはあるし、
4時間以上かけて、量は少ないとはいえ10杯以上の水分を摂っているのだから、
いくら汗をかくとはいえ当たり前のような気もしますが、最初はちょっと意外でした。
とはいえこれも時間に入るので、並ぶ列の少ないところを目指して短時間のロスを目指します。

しかし、なんとなくの気力とバランスと集中力で動いてきた足や身体というのは、
立ち止まったり膝を曲げたりすると、その微妙な具合が崩れるのか、急にガタつくもので、
きしむ身体を伸ばすとまたおかしくなったり、そのたびにペースを戻すのに一苦労。。

普通にそのまま走り続ける方も多くいますが(むしろその方が多いかも…)、
私の場合はこの小さな戦いの克服と、このロスを少なくしたい、というのが毎回の課題です。

今回もその課題は積み残しとなりましたが、
35キロくらいを超えたら、もうあとは意地でもゴールまで進むのみ。

7キロなんていつもの朝ランくらい、、2キロは代々木公園一周だから今はあの辺、、
もう残りに上りはないはず、練習したはず、、腕を引いて、、とブツブツ言い聞かせ、
前向きなフレーズが掛かれた周りの方のTシャツに励まされたり、
沿道からのありがたい声援に背中を押され、最後の力を振り絞って無事にゴールしました。。

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走り終わったらフィニッシャータオルを肩からふわっとかけてもらう、、というのに憧れてました。

走り終わった後はもう歩くのも辛いし少しの段差すら降りられないし、足はガクガク限界ですが、
どんどん後ろからも入ってくるフィニッシャーゾーンを進み続け、
完走メダル、フィニッシャータオル、水、みかん、と順にいろいろ受け取り、
靴に付けたチップを外してもらってやっと一息。

近くに腰かけて周りに居合わせた方々と、いやーしんどかったですねー。足痛すぎますね・・、
と労いあうのも、なんとも楽しく満足な時間です。

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エイドで諦めた静岡おでんはゴール後のフェスタ会場で(息子のお箸が写っていますが…)。ビールも美味しかったです。

毎回爪は黒くなるし疲れも取れにくい年頃だし、なんでこんなしんどいこと始めたんだっけ?
とも思うのですが、この気持ち良い達成感や満足感や楽しさは何事にも代えがたいもので、
もうすでに、また次の大会に出ることが楽しみになっています。

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静岡マラソンの参加賞は実用的なランニング用五本指ソックス。大会によって違うのも面白いものです。

静岡マラソン2017についてはコチラから >>静岡マラソン2017 公式HP

 

一條美賀/まんぼう