キッチンの配置には大きく分けて、「クローズド」「セミクロ-ズド」「オープン」の
3つがあることは前回紹介しましたが、その組み合わせとして、形があります。
形はその言葉がキッチンを上から見た形を表し、I型、L型、コの字、Ⅱ型、などがあります。
シンクから火元への作業動線といった使い手の感覚によって決まる部分が大きいものですが、
敷地形状から導き出す建物の形やキッチンの配置、幅によっても決まります。
一番シンプルで多く見られるのはI型ですが、
長さ方向のスペースが取れない場合はL型、Ⅱ型を検討。
スペースに余裕があり、複数人で料理や盛り付けするシチュエーションが多い場合にはコの字、など。
ここに配置と使い手の希望を合わせて、一番最適な形を作ります。
また、L型ではコーナー部が使えない場所にならないように、対面から使う収納としたり、
Ⅱ型では水が垂れて床が汚れる、、とならないように、二列の幅や床の素材も含めて検討したりします。
写真はI型のオープンキッチンですが、キッチンの奥行きと作業スペースの奥行を大きくしたことで、
自然と対面やキッチン内に人が立ち、集う中心としての役目も持っています。
※マンションリフォームの配管スペース確保を兼ねて、床を1段上げたことで、
対面からはカウンターとして使いやすい高さになっています。
天板は木板で、床はふき取りやすい長尺シートを採用しています。