家づくりをはじめると、初期の段階で建て主の方にお願いすることがあります。
そのうちの1つが「持ち物リスト」の作成です。
ご家族で持っているものや量を把握して頂き、新居に持っていきたいものをリスト化します。
このことにより、おおよその収納量を設計に取り込むことができます。
リストには「もの」の持ち主や寸法も書き込んで頂くので、
どの場所にどの程度の収納があれば良いか、規格外のものの場合は特別な場所を設けるなども考慮します。
また、設計が進むとリストを見ながら、このジューサーはここに置きたいなど詳細を決めて行きます。
ただし、あまりがちがちに決めてしまいますと将来的な生活に対応できなくなるので、
お話しをすすめながら、ゆるやかに決めています。
リストをつくることは、建て主の方にも一仕事となりますが、
この段階で作業をして頂くことにより、新居に持ち込むもの、処分するものと区別することができ、
やみくもに収納量が欲しいというのではなく、適量がわかるなど、建て主の方の頭の整理にも役立つようです。
与倉亜紀子/加藤建築設計事務所