スイッチの高さというとあまりこだわりなく決められる方も多いかもしれませんが、実はこれ空間の雰囲気を大きく変える重要な要素です。
ハウスメーカーやマンションなどで一般的によく使われる高さは床から1.2m前後が多いようですが、建築家仲間ではもっと低くしているケースも見かけます。私の事務所ではご要望を伺いつつですが、70cmくらいをおすすめしています。

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例えばこの写真のように額縁のすぐ近くにスイッチがくる場合、この写真はスイッチの中心が床から70cmですが、これが1.2mの高さだとほぼ額縁の高さと同じなのでギャラリーのような壁の雰囲気が台無しになってしまいます。ご提案する度にいつも使いづらいのではと心配されるのですが、実は↓のように手を上下せずに歩いている姿勢のまま操作できる高さなのです。
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イチイチ見て確認しなくても良いようなシンプルなスイッチ系統と配置計画にすれば、大変便利なうえ、お部屋がスッキリします。最新住宅設備機器を揃えた住宅は、気をつけないとそこらじゅうスイッチや操作盤だらけになってしまいますが、設置場所を少し気をつけてみるだけで目立たなくすることができます。
前回の一條さんから始まった「家づくりコラム」、今回で2回目です。メンバーそれぞれにふと思いついたことをランダムに書き溜めて行こうと始めてみました。テーマも決めず思いつくままなのでこんな細かい部分に焦点を当てることも、収納やキッチンなど大きなテーマになることも色々と思いますがどうぞお付き合いください。

佐藤千恵/後藤武建築設計事務所