(収納のキホンのお話し01からの続きです)

こちらはトイレのトイレットペーパーを収納する棚です。

ペーパーホルダーも棚板に取り付けています。

ペーパーホルダーも棚板に取り付けています。

トイレ用の既製品の収納もありますが、このようなシンプルな棚が2枚あれば、飾り棚として
ペーパーも見せながら収納できます。(収納方法③)奥行はペーパーに合わせて11~12センチ。

前回 収納の基本の考え方として「必要な場所」に使うものの寸法に合った「奥行」の収納をつくることと書きました。
ただ物には「必要な場所」がはっきりしない「どこでもよい」という物もあります。そういう時は、部屋以外の場所、階段や廊下のような場所につくるとよいことがあります。廊下や階段がただの通過するだけの場所ではなくて、本や飾りながらの収納棚にすることによって、小さなギャラリーのような空間になったり、本に触れるための場所にもなったりします。

例えばこちらは階段に本棚を作っています。

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私自身子供のころ、階段に座って本を読むのが好きだったこともあり、階段に本棚をよくつくります。単に上り下りするためのものだけでなく、階段に座って本を読むとちょっと特別な場所になります。家族は誰でも通る場所なので、ここに家族それぞれの本を置いてもらうと、小さな子供でも親が読んでいる本を目にすることができて、意味や内容はわからなくてもいろいろな世界に触れるきっかけになるんじゃないかと思います。

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こちらも階段の収棚です。小さなお子さんが学校で作ってきた作品を飾るための棚です。子供の工作の作品の置き場に困っているご家庭は多くて、リビングだとどんどん増えてしまってとか、捨てるのはちょっと、、でもかさばって置き場に困るなどなど。部屋ではないけれど、家族にみてもらえ作品の飾り棚があると、大切にされている気持ちが子供にも伝わるように思います。

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階段まわりの壁にニッチのようにつくると邪魔にもならないし、薄い奥行でも単行本がぴったり納まります。

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廊下に長いカウンターデスクと収納棚を作っています。通路としての廊下でもあり、家族みなで使える書斎のようなデスクがある場所になります。部屋としての書斎、勉強机ではないのですが、廊下のように家族がいるようなところに、なんとなく本屋趣味のものが収納できる棚があると、そこは、別の楽しい場所に変わっていきます。

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(続く。。)

 

宮本恵美子/光風舎一級建築士事務所