6月終わりから10日間 以前から一度見たかった建築を見るため一人旅をしてきました。主にフランス(一日だけスイス、ドイツ)です。成田→パリ→ベルフォール→コルマール→バーゼル→リヨン→パリ→羽田 というスケジュールです。コルビジェのロンシャンの礼拝堂、リヨンのラ・トゥーレット、パリ(ポワシー)のサヴォア邸 という建築を中心に、リヨンやコルマール、パリの新旧建物を見たり、古い街めぐりなどなど楽しんできました。
*ル・コルビジェ:1887-1965 スイス生まれ。20世紀を代表する建築家。
コルビジェ財団 FONDATION LE CORBUSIERのHP:
http://fondationlecorbusier.fr/corbuweb/morpheus.aspx?sysName=home&sysLanguage=fr-fr&sysInfos=1
■6月26日 成田11:00→パリ16:30
成田発エールフランス直行便12時間半のフライトで予定時刻6月26日16:30パリに到着。そこからロワジーバスでパリ市内へ向かったのですが、途中渋滞や謎の停車などがありホテルに着いたのが20:30。でも夏のヨーロッパは夜8時でもまだ青空が見えるくらい明るいのでちょっと散歩しました。
ちょっとですがパリ到着を満喫して、明日からのベルフォール行きに備えます。
■6月27日 パリ→ベルフォール
まずスイス国境付近のベルフォールという街に行き「ロンシャンの礼拝堂」を見にいきます。TGVという新幹線のような特急列車で行くのですが、午後の電車なので、午前中は徒歩圏内を散策。
正午にチェックアウトしタクシーに乗ってパリ リヨン駅(Gare de Lyon)へ。パリには、北駅、東駅、リヨン駅、ベルシー駅など電車が向かう方向によって駅があります。リヨン駅は大きなターミナル駅です。ホール1、2、3に分かれていて、それぞれのホールへ行くのに5.6分はかかります。人も多くて東京駅や新宿駅くらい。日本と違うのは人だけでなく、自転車や小型犬から大型犬までも人ごみの中にいてそのまま電車に乗ることができます。犬はケージに入らず、そのまま乗り込んでいました。でもどの犬もよくしつけられていてすごい人ごみなのに吠えたりもせずじっとしています。私が乗ったTGVでも廊下にちょこんと小型犬がいて、人が通るときはちゃんと飼い主さんのほうへ避けていました。そしてまわりの人たちもどんなにかわいい犬がいても寄っていったり触ったりしません。動物というより人間の子供のような感覚なのかな?と思いました。自転車は自転車専用車両に乗ります。自分の自転車を積んで旅行にいけるのは羨ましいなあと思います。日本でも全ての電車に自転車車両ほしいなあ。
パリ リヨン駅の詳しい情報
Gare de LyonのHP:https://www.gares-sncf.com/fr/gare/frply/paris-gare-lyon
PARIS naviさんのサイト:http://paris.navi.com/miru/20/
リヨン駅には正面からまずホール1に入ります。ここに大きな電光掲示板があって、電車の時刻表と到着するホールの番号が掲示されます。まずここで自分の電車のホール番号を確認して移動します。ホール1は大きな屋根のかかったこれぞヨーロッパの駅!という雰囲気で映画「ニキータ」にも登場する「ル・トランブルー」というレストランがあります。私は下から見上げただけですが、豪華な内装が外からも見えました。
私のTGVはホール2でした。ホール2はガラス張りの明るい室内と外部のホームで1に比べると少しのんびりした様子です。パン屋さんや簡単なカフェもあります。ホール2にも掲示板があるので、何番のホームに到着するのかをインフォメーションの人に聞いてみたら、それは掲示板にはでないとのこと。ではどうやって知るのか聞いたら、到着した電車を目で見て自分で確認する、とのことで、ギリギリまでどのホームにくるのかわからない。。。そのせいで、ホームの前には人だかりができています。発車時刻の20分前でTGVが3本到着していてこのどれに乗るのかわからない。各ホームの前には小さな掲示板があって、そこに電車の番号、行先等と、車両の番号と位置が表示されるようになっています。10分くらい前になって急に周りの人々が走り出しました!その流れについていくと、私の乗るTGVが掲示されています。なぜみんな走り出すかというと、発車2分前になるとドアが閉まってしまい乗れないそうです。また自分の席の車両に乗らないと、電車内では通り抜けができない場合もあるらしく、とにかくみんな真剣です。私も自分の席の車両を確認して電車に乗り込みます。
自分が降りる駅にまで、いくつの駅を通るのか知っておくと安心ですよね。(アナウンスがあったとしても言葉がわからないし)フランスの鉄道SNCFのHPにもありますが、私はドイツの鉄道の時刻表のほうが分かりやすかったのでプリントして持っていきました。
フランス国鉄 SNCF :http://www.sncf.com/
ドイツ 鉄道 DB : https://www.bahn.de/p/view/index.shtml
TGVリリア(スイス方面に行くTGV)の車内の様子。
日本の平日の新幹線のように会社員の出張?という感じの人が多く、パソコン開いて仕事している人も多かったです。1等は一人席+2人席になっていて2等よりもスペースに余裕があるため、スーツケースなどの荷物を自分席に置いておけます。(但し機内持ち込みサイズのスーツケースです)大きな荷物は入口や中央付近に荷物置き場があります。1人旅で長時間なので、荷物の置き場は防犯上重要です。
テーブルは広め、パソコンもしっかり置けます。
途中で車掌さんがチケットの確認にきますが、スマホの画面のコードを見せている人もいました。ペーパーレス化が進んでいるようです。
おしゃれなカフェスタンド車両。飲み物、軽食があります。
ここで食べても、自分の席に持ち帰ってもよし。横長窓で景色が見やすいです。
コーヒーを飲みながら畑や牛の放牧などのどかな景色を眺めていると、あっという間にベルフォールTGV駅に時刻表通りに到着。
TGV専用の駅周辺は草原で何もなさそうな所なのですが、新しくて立派な駅。
TGV駅からベルフォールの街までは離れていてバスで行きます。
駅の売店でチケットを購入し(ここでは片道券でなく1日乗車券しかなかった)、出口から少し歩いたところにある3番のバス停です。普通の市バスですが、フランスのバスは日本のバス2台を途中じゃばらのようなものでつないだ長いもので、その上スピードを出して走るので結構揺れます。バスでは、声をかけてくれて降りる駅を教えてくれたり、私の前におじいさんが来たので席を代わったらお礼を言われたり(やりとりはフランス語と日本語ですが不思議と気持ちは通じました)、気さくに声をかけてくれる親切な人が多かったです。
ベルフォール駅のバス停で降ります。この駅は在来線TERの駅です。
バス停の目の前のホテルにしたのですが、便利だしとてもよかったです。チェックインして、明日の朝のロンシャン礼拝堂へいくタクシーの手配のお願いをした後、街を散策。ヨーロッパの街は駅と街の中心地(広場や教会があったりレストランがあるような)は離れていることが多く、ホテルの人にもらったマップを見ながら10分程歩いて広場へでました。
少しいくと「ベルフォールのライオン像」という岩壁につくられた大きなライオン像が遠くに見えました。
ベルフォールのライオン像はバルトルディ作(この後自由の女神を作った彫刻家)普仏戦争後、最後まで堕ちなかった兵士と市民を讃えて作られたのだそうです。
ベルフォールはすごい観光地ではありませんが、生活感があり気さくに声かけしてくれる親切な人が多い街だなと思いました。さて、明日の朝はいよいよロンシャンの礼拝堂です。