少し遅めのゴールデンウィークのお休みということで、先日1週間程、オランダに行きました。

旅の1番の目的はリートフェルト設計のシュローダー邸を見ることでした。

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シュローダー邸はシュローダー夫人と3人の子供達のために設計された住宅で、オランダのユトレヒトというところにあります。

外観は線と面で構成され、赤青黄などの色を使ったデ・ステイル建築の象徴的な建物で、2000年には、ユネスコの世界遺産にも登録されました。

見学には、事前予約が必要で、オーディオガイド(日本語もありました!)を聞きながら1時間程見学します。

内部は残念ながら写真撮影は禁止なのですが、ガイドさんが2階の部屋の引き戸間仕切りや窓を動かして見せてくれました。

引き戸で部屋を仕切る方法は、とても日本の建築に通じるものを感じましたし、棚や窓、玄関ポストなどなど・・・その他いろいろなアイディアが満載でした。

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道路の反対側から見ると、お隣の茶色い建物との対比で当時は(今でも?)とても目立つ建物だったことが想像されますが、モダンなデザインは今でも新しく感じます。

因みにお隣の茶色の集合住宅の1階に、シュローダー邸の受付事務所があります。

当初は見晴らしの良い場所にあったそうですが、現在は写真右側に高架の道路が出来ています。

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その道路の下の通路壁には、リートフェルト作のジグザグチェアーのタイルが貼られていました。

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高架下の通路を抜けると、リートフェルト設計のエラスムス通りの連続住宅があります。

現在も住まいとして使われているそうですが、一部公開されている部屋もあるそうです。

石川直子建築設計事務所・アトリエきんぎょばち