山頂に着くまでも時間がギリギリだったのですが、登頂が13時半過ぎで、
下山にかかる時間は2.5時間~3時間予定。
16時下山完了が理想ですが、夏で少し日が長いこともあり、ギリギリ17時を目指すことにして、14時下山開始。

せっかくたどり着いた頂上を楽しみたいし、まだ周りに人がいたことや下りのほうが早いだろう、
との安易な気持ちでスケジュールを緩く考えていましたが、結論から言うと、これは今回最大の反省点。。

大人は一歩で行ける段差もまだ身体の小さな息子には大きく、
上から見る急こう配な斜面はかなり怖かったようで、登りよりもはるかに時間がかかります。。

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小さな岩は動くし、どこまでも続く岩場は踏み外してはいけないし。 息子が滑ったら受け止めなきゃ、、と思うと責任も重く、足取りは慎重になります。

さらに、登りは鎖伝いで大丈夫だった息子が下りは怖すぎると拒否。。
岩場をひたすら下るルートに変更していきましたが、これがまたものすごい大きい岩の連続。。

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赤スプレーの矢印があるので道は間違っていないのですが、大きすぎる段差がこれまた怖くて降りられず半べそ(泣)。

しかし自力で下山しなければなので、焦る気持ちをぐっと抑えつつ、
道中休憩や気分転換を挟みながら、少しずつ進みます。

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道中でよく見かける石積みに1つ足して、無地に下山できますように、、と願ったり。

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巨岩を支える無駄なアクションで息子の気分を盛り上げるべく頑張ってみたり(反応薄かったけど・泣)。

そうこうしているうちに、息子が靴の中が当たっていたいと言い出し、もう本当に大変でしたが、
16時半頃には無事に富士見平の山小屋に到着。。

もう気が緩み過ぎて、ここに泊まりたい、、という気持ちかなりが湧き出てましたが、
ぐっと堪えて、日本初という山小屋地ビールを飲んで、記念に瓶とラベルも持って(笑)、
キャンプ場まで続く30分ほどのはずの林道へ向けて、最後の力を振り絞りスタート。

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休憩する時間も惜しいのですが、この時間があるからこそまた頑張れた気がします。 というか、冷えたビールは本当に美味しかった。。

しかし山小屋で回復したのも束の間、息子の疲れも限界だったようで、
何より靴が痛いのはもうどうしようもなく、大泣きしまがらもう本当にトボトボトボトボ。。

行く道の前の方をウサギやタヌキには見えない動物(小熊っぽかった…)が駆け抜けるのを見たり、
ものすごい爪でひっかいた跡のある木を見つけて、やっぱり熊…?とドキドキしつつ、
少しでも気持ちをもりあげるべく、クマ除けがてら息子の好きな歌を流したり歌ったりしつつ、
どんどんモヤが出て暗くなる道を倍以上の時間をかけて、真っ暗になる直前にやっと林道脱出。。

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モヤがみるみる間に深くなりどんどん視界も悪くなるし、どこからかなにかわからない動物の鳴き声が聞こえてきてハラハラドキドキ。。山歩きが息子の嫌な思い出にならないようにと願いながら後ろからついていきました。

道中、これで戻れないとまさか遭難…?救助…?どこから??どうやって??
といろんなことが頭に浮かびましたが、無事に自力で下山できて、本当にほっとしました。

後からわかったのですが、どうやら瑞牆山は初心者向けの山ではなかったようで(汗)、
8歳の息子には難易度が高すぎたようですが、絵日記にも描く思い出となったようでなにより。

たくさんありすぎた反省点を忘れず、次回は楽しく登れる山に行こうと思ったのでした。

一條美賀/まんぼう